これまでのこれまでの特選作品・夏のご紹介です。
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これまでの特選作品・夏
豆飯をよぶんに炊きておすそわけ
(弥生)

昔はみんなこのようでしたが、今はめったにない話。

あじさいの藍を映すや水たまり
(熊木)

内容は結構ですが、「水たまり」は「にはたづみ」の方が雅語としていいでしょう。

さるすべり上へ上へとたくましく
(下山)

百日紅の咲きぶりを毎日観察していたのですね。大事なことです。「たくましく」といってしまわぬ方がいいのです。

マニフェスト夕虹仰ぎて明日おもふ
(市房)

夕虹は明日の晴れを約束。政治も晴れて欲しい。
※「夕虹仰ぎて明日おもふ」→「夕虹が出て明日は晴れ」

遠くとも拍手喝采大花火
(下山)

気分はよく分かります。殊に小さなお子さんたちは大満足。

夏祭り胸が高なる初デート
(佐藤)

祭り見物が即ち発デートだという、若さあふれる句です。

吾に似て犬も緩慢梅雨のみち
(市房)

老齢犬ではありませんか。「吾に似て」とあるのは、お互いの余生をも思っての感慨でしょう。

黒南風に大がらす鳴く夕の街
(広志)

梅雨どきの風が黒南風、天暗くいまんも降り出しそうな夕方の街、電柱の上でしょうか。大きな鴉が「ガア」と厭な鳴き声を発して待ちゆく人の不安を募らせた。

初夏の風グラスの氷が笑ってる
(渡辺)

氷が笑う=とても素敵な表現です。氷が笑うとはつまり、氷がカラコロ音を立てているのですね。初夏と氷は両方夏の季語ですが、氷を残し、初夏の風は変えましょう。

宵の口ビールの缶にも玉の汗
(高野)

蒸し暑い宵の口が思われて「玉の汗」もよく分かります。「玉の汗」という表現に問題はありますが、この位は佳しとしましょう。

天の神隠れし岩戸夏草覆ひ
(朗)

天の岩戸に行かれたのでしょうか。私は遺跡を見ていませんので確かなことは言えませんが、きっと夏草が伸びてたくさん群れていたのでしょう。
※→「天つ神の隠れ岩戸や夏草蔽ふ」

涼しさや席を譲りて去る少女
(弥生)

よくある光景ですが、うれしいものです。気持ちに走る涼風ですね。でもそれだけでなく、暑い車中も一瞬涼しくなります。

緑山トンネル二つ鼻の穴
(高野)

面白い所を発見しましたね。 ※「緑山」→「万緑や」

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