● 2010年6月号
「前の会社はそうじゃなかった…○○と決まっていたのに…」中途採用者がよく発する一言です。この一言は、単に現在の会社と以前の会社の処遇が異なっている事実を指摘しているだけではありません。労使トラブルの原因である「不満の種」が発芽しようとしているのです。
「聞いたけど、忘れた…」というケースもありますが、いずれにしても入社時に就業規則を提示し、よく説明を行っていれば、このような言葉は社員から出ないはずです。
しかし、現実的には、“就業規則の説明”など後回しに(あるいは完全に省略?)されることが多く、“とにかく働きながらいろいろ覚えろ”となってしまうようです。
就業規則は、会社の人事関係、服務規則、禁止事項、賃金・退職金、その他の労働条件や履行すべき義務等々、会社が人事・労務管理上必要とする事項を明記しているはずです。
最初の1~2日間を就業規則の説明に費やしても、後々トラブルが発生することを考えれば、安いものです。実に効果的な投資であると再認識しましょう。会社の法律として、社員のワーキングルールとして、その内容と重要性を入社時から叩き込んでおくことが重要です。
「就業規則に服装や髪型のことまで書いてありませんよ、服装は個人の自由ですか?」という新人が登場しています。必要ならば、このような基本的なことも、服務規則に盛り込むことを検討しなくてはなりません。貴社の規則は、“何が正しくて”“何が悪いのか”が明確になっていますか。これが最低限のルールであり、現在の就業規則が人事・労務管理の実態とマッチしているのかどうか、をチェックするポイントともなります。
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